前回は「夫が海外転勤!!妻いよいよ行動(お家編)」をお送りしました。
「海外引越」ってどうする?
さあ、やって来ました。
自分の中で上海移住準備でめんどくさそう第一位、「海外引越」
余談ですが、某物流会社で実は上海で駐在員家族・単身者向けの海外引越の営業を3年ほどしてました。
なので、輸出入や通関など多少ですが知識があります。
業者側として、さらに自分が駐在員の家族側として「海外引越」をダブル経験することはそうないはず。
実務や経験が具体的に詰まったお役立ちコンテンツになれば嬉しいです。
でも営業してたのは10年ほど前の話。通関事情も変わっているだろうし。
めんどくさいには変わりはない。
家は前編の通り売れたので、退去日も大体見えてきた。
出て行く前には引越終わらせないと!とやっと焦ってきました。
「追い出される」という絶対締め切りがないと、重い腰が上がりません・・・
さて、まずはググることからスタート。
どんな業者が海外引越取り扱っているんだろ?
日通・クロネコヤマト・佐川急便・日新・・・
大手が大体出て来ますし、海外引越の手順的なコンテンツや業者比較サイトもありました。
引越しの流れ(船便)は日通さんのコンテンツで大体の流れを掴みました。
日通海外引越の流れ
なんでも比較サイトが便利な世の中ですね・・・
引越侍
海外引越は、大体ですが、
荷物の仕分け→下見→夫の会社総務担当へ見積もり&承認→輸出・輸入に必要な書類の準備→荷物引き取り→いざ渡航→輸出通関
ここまでが日本でやること。
海外ついたら、
現地引越業社の支社へ連絡→必要書類(別送品申告書やパスポートなど)提出→輸入通関→荷物受け取り→開梱→ひたすら片付け
です。
今回の記事では、日本でやることを中心にお届けしますね。
(だってまだ上海行ってないですから、上海営業時代の話はできますが、海外引越の当経験者としてのリアル記事書けませんから・・・経験したらその際に記事書きます。)
荷物の仕分け
このコラム執筆中、最初の「荷物の仕分け」・「下見」をまさに営業時代の知識を掘り起こしながら、黙々とやってます。
この「荷物の仕分け」作業がまずめっちゃ大変。
最初っからつまづきまくり・・・
そもそもミニマリストに憧れて断捨離してきたつもりが、出るわ出るわゴミの山。
今まで破棄してきたはずだったのに、この写真の3倍ゴミ出ました。恐ろしい。
何度ベビーカーにごみを積んでゴミ捨て場へ往復したか・・・
(夜中撮影で、画像悪くすみません)
そうです。
「荷物の仕分け」はまず良い機会と捉え、「家中断捨離」を行います。
断捨離が終わったら、次は優先順位が高い順に、手荷物→航空便→船便→実家→倉庫と仕分ける作業。
5箇所も家中の荷物を分けるなんて!
これがほんっとに大変です。
だって各部屋で5箇所も分けるんですよ。
うちは3LDKで3部屋、お風呂場、キッチン、玄関と、育児をしながらの作業なので本当に大変です。
(思い出したくないww)
「ふせん」で仕分けするのもいいアイデアですね。
私はそれすらもめんどうで、部屋ごとにAIR・OCEAN・実家・倉庫・破棄と仕分けしました。
断捨離したにも関わらず、業者の「下見」結果は大幅に船便が主人の会社規定をオーバーしたので、さらに断捨離(泣)
営業してたから分かってしまうのが悲しいんですが、夫の会社規定の物量が夫婦二人分くらいで本当に少ない!!!
こればかりは企業によって違うのでしょうがないですね。
そしてさらに、航空便・船便など各国共通で輸入禁止、その国だけの輸入禁止なモノがある。
これは法律ですぐ変わるので渡航先の最新情報を下見の時に、しっかり確認することが大事ですね!
約10数年前、上海で営業してた頃、実際お客様でこんな事例がありました。
輸入制限数を超えた本で輸入通関で引っかかり、船便が1ヶ月以上も来ない、来ない。なんてことが。
梱包するときは、業者も慌ただしくざーーー!!っと行うので、本の冊数は業者さんも一冊ずつは数えられないですし、お客様の自己申告を信じるしかないですしね。
ダメ!と言われるものは細かくてめんどくさくても守った方が無難ですね。
参考までに5つの仕分けは・・・
(あくまで中国家族赴任の事例です)
手荷物:すぐ使うもの(子供&自分の服、オムツ。ぽぽちゃんメルちゃん等いつも子供が遊ぶ必須オモチャ。化粧品、コンタクトレンズ、靴数足、ふりかけやレトルト類)
航空便:わりとすぐ使うもの(服、靴数種類。炊飯器!!使い慣れた洗濯干し、子供用ハンガー等)
船便:1ヶ月以上使わないが、いるもの(シーズン外の服、おもちゃ、フライパンなど調理器具、雛人形など、雑貨)
実家:船便で会社規定から溢れたもの(帰国時毎に手荷物でせっせと持っていく予定)、実家が欲しいというもの(テレビとか)
倉庫:帰任時に使う家具、プラスチック収納ケースなど(10年など長期保存でカビが心配だったので、私は布関連は省きました)
ちなみに「荷物の仕分け」や「下見」に来て頂く時は部屋が散らかっててもいいんです。
奥さん自身の頭が散らかっていなければ。
どんな形であれ(私はふせん派)、下見時に頭の中で5箇所に分類できて、きちんと業者さんに伝える事ができればいいんです。
下見
大変な「仕分け」作業が終われば、いよいよ「下見」。
お見積もりしてもらうため、家中の家具・衣類・雑貨など部屋中の物の量を把握してもらいます。
ググっても、国や家族構成・会社規定の物量・持って行きたい物量など人によって違うだろうし、私の場合、2社相見積もりするように主人の会社より言われたので、結局、電話対応が良さげなクロネコヤマトさんと日新の2社に下見に来てもらうこととなりました。
電話対応の第一印象ってきっと大事。
荷物や部屋数が多い分だけ「下見」も時間がかかります。
我が家は3LDK、4人家族(4歳児、1歳児)ですが、下見に30分弱、説明1時間でした。
部屋ごとに、
「この引き出しの半分は航空便、半分は船便」
「このおもちゃは、船便規定が余裕あれば持っていきたいので船便予備軍、規定漏れたら実家です。下見後、規定超えてないかチェックしてください〜」
という感じで大雑把な私の仕分け方にも、テキパキ下見くださりました。
下見後、会社規定の航空便、船便規定内に収まってるか、輸入禁止なものはないかアドバイスくださいます。
で、説明。
これ、自分がお客様に説明してた時もそうでしたが、中国は本当に輸入制限が厳しい&細かいです。
なので最新の通関情報をきちんと聞いておかないと、あとで輸入禁止のものをうっかり入れて、税関で引っかかって没収・遅延なんてザラですから気をつけたいものですね。
特に手元に届くまで長くかかかる船便の説明を聞いてるときは・・・
「ああ、ややこしいなあ。どこでもドアではよ届かんかなあ。パスポートやパッキングリストやなんちゃら色々提出書類多いし、絶対忘れそう。」
結果、不安。
でもプロの引っ越し業者さんにド〜ンとお任せしちゃいましょう。
揃えないといけない書類だけ、しっかり揃えて。
(これがまた面倒。)
荷物引き取り
下見も無事終わり、相見積もりで夫の総務にどちらの業者か判断いただいたら、いよいよ引っ越し業者さんと引き取り日程の打合せ。
海外引越&家族分の場合、家族分の荷物引き取り・梱包作業に2日かかるそうです。
・実家やトランクルームなど国内配送用梱包に1日
・航空便や船便など海外配送用梱包に1日
だそうです。
海外移住.comさんの記事
スタートは引っ越し準備から!
色んな方法があるんですね〜。
国や目的・人数・費用によって引越し方法も色々ありますね。
我が家の場合、総務の判断で「日新」さんに決まりました。
お見積もりの値段が安いという理由です。
また、引越日程は、日新さんのような物流会社の下請けで、実際の梱包作業をしてくださる作業員のスケジュールも多忙なようで、ピンポイントの希望日程では中々「梱包日」を決定するのは難しかったです。海外異動の多い時期などもあるのでしょうね。
海外配送の場合、梱包しながらスタッフの方が「パッキングリスト」という商品明細書など輸入通関で必要になる書類を細かく作成してくださるから、それなりに時間がかかるんですね。
「海外引越」の対応業者やその違いは?
自分も業者として働いてた分、日本から遠い国にいく、単身よりも家族の方が
「遠距離&物量が多い」ので美味しいお客様になります。
中国よりアメリカ
単身より5人家族
という感じでしょうか。
でも「お客」という立場からですと、どこもほぼ変わりません。
が強いて言うなら一つありました。
中国の場合、「食料」が送れるか、送れないか。
日新は送れず、クロネコヤマトは送れると説明を受けました。
同じ国なのになぜ違うの?
各物流企業がその国での輸入通関における力関係や特別なルートを持っているからなのではとのことでした。by引越し業者営業スタッフさん
ちなみに大体の料金って気になりますよね?
こちらの記事にアメリカと韓国の相場が書いてますので参考までに。
まとめ
国内引越も片付けや断捨離など大変ですが、海外引越は比較にならないほどもっと大変。
会社規定内量の範囲で優先順位をつけて、手荷物・航空便・船便・実家・倉庫へ仕分ける作業。
作業途中、「ああ!!めんどくせえ!」と何度も途中頓挫しました。
さらに各国共通の輸入禁止のモノ・国によって輸入禁止のモノ・個数制限や多額の税金がかかるモノ・・・。
頭が痛くなります。
もう、この際身一つで行こうか・・・・(無理やわ、やっぱ。)
おまけに、国内引越のようにすぐに引き取りができない。輸入通関にそれなりに時間がかかります。(中国の場合、ご主人のビザ取得後、約1ヶ月)
それまでの間、最優先で選んだ手荷物に頼り、慣れない異国の地で生活必需品を入手しないといけない。
海外駐在員の奥さんの苦労は計り知れませんね。ほんっまにご苦労様です。
家族にとってもきっと良い経験になるはずな海外生活。
その事前準備の「海外引越」
言葉にするとたったの4文字。
その4文字の中にどんだけ大変な作業が詰め込まれてるか・・・・です。
苦労もいつかは良い思い出になると思って、ぼちぼち自分ペースで行きましょう。
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